Black Cube

 

「焼けた古民家を残すという行為が、問題を提起していてアートだ」

「現行の美術館の展示概念とは異なり発想の転換になる」

ここは現代美術を飾る空間『ホワイトキューブ』へのカウンター「ブラックキューブ」なのでは?」という意見があり、

火事に遭った古民家「力囲軒‐りきいけん」は「ブラックキューブ‐BlackCube」として活動をすることになりました

経営者が問いの立て方、美意識、コミュニケーションを磨く藝術道場としてアート展を行っています

サイドコアのタイムゲートを通って時間の旅に向かいます

侘び数寄道講座でアートを通してアーティストの考え方、創造の仕方などについて学び、問いの質を磨きます

キュレーター、アーティストとの対話から得た学びを、urban cabinn内で作品を使って客との関係性づくりとして実践します


Black Cube Reborn Project

Black Cube Reborn Projectは、アート展を通して、

「経営者の視点の転換、新しい価値への気づき‐reborn」となるよう

Art Center Ongoing小川代表キュレーションによる展覧会を年4回行います。

小川代表、アーティスト、経営者が対話し、アートの未来を紡ぎながらBlackCubeの再生も目指します


経営者 meets artist

ビジネスのために、アート思考、美意識を磨くことが重要など言われる昨今です

日々経営にいそしむ経営者に必要なアートとは何かを考えてきたUCI代表山田長光がArt Center Ongoing小川代表を経営者講座侘び数寄道に招き、経営者との対話を参考に、経営者が無理せず行えるアート活動について導き出したものが「経営者 meets artist」です

アーティストは自分の作品を理解し大事にしてくれる人を求めていますが、その作品は安いものではありません

経営者は資金的に余裕がありますが、「アートは難解なもの、なるべくなら関わりたくない」と考える方が多いようです

小川代表は「芸術や文化のバトンをアーティストだけで次世代に繋いでいくことはできません。そこにはアーティストを支える並走者が必要です。前の世代から価値を引き継ぎ次の世代へと繋いでいく、その営みを日々体現されている経営者の方々こそ、アーティストの並走者として最も適任であると私は考えます。なぜなら、次の世代へバトンを繋ぐことの意味をすでにご存知であるからです。」と、経営者がアーティストと関わる大切さを説きます

ほとんど接点がない、経営者とアーティストの考えをつなぎ、近づけるための展覧会をBlack Cube Reborn Projectでは行っています

斎藤春佳さんとの対話


 

渡邉洵 二階建て代補

6月20日‐9月30日

 
 

渡邉洵

渡邉洵は2019年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業(福沢一郎賞受賞)。映像、絵画、立体、身体表現など、多岐にわたるメディアを横断しながら精力的に発表を続ける新進気鋭のアーティストです。渡邉洵(わたなべまこと)は、1994年福島県いわき市出身。2019年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業。卒業制作展では福沢一郎賞大賞を受賞。映像、絵画、ドローイング、テキスタイル、そして自らの身体を横断しながら、他に類を見ない独自のスタイルで制作を続けるアーティストです。
渡邉が手掛ける作品には、それがいかなる形態を取ろうとも、観るものを圧倒する熱量が宿っています。巨大な紙に描かれた石炭による大量のドローイング、気が遠くなるほどの時間が費やされた刺繍によって構成される立体作品。また映像作品においても自らの身体を酷使することで生み出されたものが少なくありません。例えば自らのルーツである福島の石炭化石館から、東京にある国立科学博物館まで200キロの道のりを” EUREKA!!(古代ギリシャの学者アルキメデスが叫んだとされる「見つけた」という意味の言葉) ”と何度も叫びながら歩き続けた旅を記録した『EUREKA』(2020)では、連綿と続く背景の移り変わりと共に、渡邉の汗や疲労、息遣いまでもが克明に記録され、作家の強烈な存在を身近に感じずにはいられません。

 

二階建て代補

「作品に魂が宿る」というこの使い古された感のある言葉ですが、最近では彼以上にしっくりくる作家はいないとも感じさせる渡邉。今回のブラックキューブの個展では、自らが発し続ける熱量を最大限に生かすべく、自身初となる一人演劇を発表します。
「二階建て代補」と題した本作は、渡邉自身が、幼少期に実際に巻き込まれた交通事故をもとに書き上げたものです。この事故の際、渡邉の右肺には折れた肋骨が突き刺さり、意識が遠のく中、担架で横になっている自らの身体を上から見下ろしていたといいます。そこは真っ白い空間で、横たわる自身の隣には白い服を着たおじいさんが寄り添うように佇んでいて、、、こうした作家自身の実体験の記憶からストーリーは展開していきます。
脚本、舞台美術、音楽、そして主演、全てが渡邉一人による本作。1日2回のみの上演となります。火事で一度燃えた古民家が10年の時を経て現代アートの展示会場となって蘇ったブラックキューブで繰り広げられる、狂気の作家・渡邉洵の作品世界。この機会を逃したら、もう二度と観ることのできない化学反応、ぜひ多くの方々にその目撃者となっていただければと思います。
(本展キュレーター 小川希)

 

家事で燃えた古民家を再生しアートスペースとして生まれ変わった“Black Cube“にて、渡邉洵・個展『二階建て代補』を開催します。本スペースは鎌倉のUrban Cabin Instituteが、経営者が問いの立て方、美意識、コミュニケーションを磨く道場​として2024年にオープンしました。
展示作家の渡邉洵は2019年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業(福沢一郎賞受賞)。映像、絵画、立体、身体表現など、多岐にわたるメディアを横断しながら精力的に発表を続ける新進気鋭のアーティストです。今回渡邉は、スペース全体を一つのインスタレーション空間へと変容させ、そこを舞台に演劇公演を決行します。
みなさま、ぜひこの機会に鎌倉に出現する渡邉洵の奇想天外な作品世界へと思い切って足を踏み入れてください。

(本展キュレーター 小川希)


齋藤春佳展 『裏からノック 』

3月13日~5月31日

齋藤春佳の個展『裏からノック』を開催します。齋藤春佳は2011年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。絵画、立体、インスタレーション、映像など様々なメディアを横断しながら精力的に発表を続ける現在大きな注目を集めるアーティストです。来月、3月23日(日)がオープニングレセプションとなっています(次回の一般公開は4月を予定しています)。当日は作家本人による作品解説やお抹茶をご用意します。みなさまぜひこの機会に鎌倉で展開する齋藤春佳の作品世界に触れてください。

@harukasaito_works