コロナ禍で人間の活動が減少する中で自然環境が回復していることが報告されました。

それとは反対に高温、洪水など自然災害の報道は増えるばかりです。

水の惑星である地球には、水の脈「水脈」があります。また空氣の脈「氣脈」もあります。

この脈を考えずに自然を制覇しようという、人間の欲望が優先され、地球環境がおかしくなり「人新世」なる言葉も生まれました。

水脈工事は、文字通り水の通る脈‐溝を掘ることから始まりました。石庭などの枯流れもデザインではなく、水の脈を読めたむかしの人がつくったそうです。

コンクリートで固めた地面の中はガスがたまり、水はけも悪くなり、水の惑星である地球の水の流れを滞らせ、温暖化を進めてしまいました。

穴を開けて空氣を通すことで循環が再生します。

溝を掘り、植物からできている植物の機能をそのまま使える多孔質で空気をとおしやすい炭を入れ土と土の間に空気をデリケートに通し脈をつなぎ植物のガスを循環させます。そこに、その場にあった木の枝や幹などを入れます。

空気流をつくるパイプを通し、その場にかかっている土圧、圧力を背負って全体をつなぎ地形を守る杭を打ちます。杭の機能は根と同じです。矢野さんの打ち込み加減と角度が全体をピタリとさせます。